最悪の事態を認識しない限り、希望は生まれない

朝倉慶氏の「大恐慌入門」、副島隆彦氏の「連鎖する大暴落」、佐藤優氏との対談「暴走する国家 恐慌化する世界」を読む。
「大恐慌入門」で、CDS、SIVの破綻が中央銀行でも処理できないくらいの金額に膨れ上がっている事実を知る。
アメリカのドル増刷~デノミの流れは、かなり高い確率であると見た。

私たちは、1929年の大恐慌を知らない。
しかしながら、当時の大恐慌よりも悪い事態に地滑りする可能性を覚悟しなければならないだろう。

金融システムの崩壊、ひいては近代資本主義の崩壊まで覚悟する必要があると考えている。
小泉・竹中改悪によってセーフティーネットは存在しない。そして社会のアノミー化(無秩序・無規範化)を避けなければならない。
*日本社会のアノミー化現象を分析する著作は、小室直樹氏の「日本国民に告ぐ」に詳しい。

その結果、国家による管理・統制が行われる可能性がある。国家は簡単に暴力をふるうことができる。

恐怖は人間をコントロールしうる最強の手段になりうる。危ない。

最悪の事態を認識しない限り、希望は生まれない、そう感じている。

新しいシステムの創出の必要。そのシステムの中核は、助け合いがキーワードであると感じている。

経団連の年初メッセージは「イノベーション」となっている。
しかし、一言足りないような気がする。
「破壊的イノベーション」が本当のところ。

破壊的イノベーションとは
IT分野で言うと
windowsに対してのLinux
エネルギー分野に対しての太陽光発電
同じイノベーションでもその分野を劇的に変える力を持ったイノベーションだ。

日本は戦後、技術で成長した。
なぜこれだけの技術力を日本が持てたのだろうか?
プロジェクトXを見ても普通のおじさんが一念発起して生み出したものが多い。
逆境にめげずひつこくひつこく考え抜いて生まれる技術。
あるときふっとひらめくアイデア。
日本には創造工学の系譜がある。アメリカのデボノ理論は及ばない。
亡き市川亀久弥教授が代表だ。湯川秀樹教授も市川先生の創造工学に協力している。
日本の創造工学を紐解くと、自然との関係から生まれていることが分かる。
デボノ理論と異なるのはそこだ。
販売、マーケティングなどの基本戦略と日本の技術が結びつく強みは世界に類に見ないものになるだろう。

新しい幕開けができる企業が、そのパラダイムシフトとネットワークを伴って社会と経済を作り直していくイメージを持っている。
状況に痛みと崩壊が伴っているが、新しく出ている芽が何よりも大切だ。

日本人はもっと誇りをもっていい。
昨年か一昨年だったか、ワールドワイドに行われたアンケートで、戦後、世界で一番貢献した国は?の答えに、ダントツ一位で日本が選ばれている。

イラクの人たちもズタズタになった国に、HONDAなど日本の精神ある企業が入ってくれることを、心から待っていたのだ。