中国について

以前、中国に行ったのは、1988年で天安門の前年だった。あまりにも長い間ご無沙汰してしまった国に、久しぶりに行ってみようとチケットを予約した。

国内旅行の金額と変わらないのに驚く。4つ星ホテルがこんな金額で泊まれるの?と、これまたびっくり。上海にした。

風邪を引かない限り、行く予定。

中国の将来について、悲観的な意見と楽観的な意見と入り混じってるのも気になっていた。
確かに30年から40年経ったとき、少子化問題で国力は衰亡することが目に見えているけれど、この二つの意見は、悲観的な意見は、例えば大竹慎一氏、松藤民輔氏などで読んでいた。大衆社会が成立していない、とか、中央集権では持たないという意見で、次の楽観的というか、中国の将来を明るくとらえる意見としては、これはかなりあり、アメリカの覇権交代説を唱える人たちも、アジアブロックの中枢として中国の将来を見ている。

中国との関係は、これからが蜜月になるだろう。胡錦濤・温家宝は、周恩来・トウ小平につながるラインであり、次の次の世代である李克強もその流れにある。周恩来&田中角栄を日中国交回復を始まりとして、田中角栄~小沢一郎へとつながる世代は、現中国政権との交流を促進するだろう。
中国からのオファーは、環境問題の協力や、新しい新幹線など、目白押しとなっている。

ただ、中国の失業率は一説には25%と言われ、都市部に来た労働者が農村に戻っているとも聞く。アメリカへの輸出が激減したのが主な原因だろう。
あと、3年半耐えたら、これは最近の合い言葉なのだけれど、日本とはさらに良い関係が生まれるだろう。

中国とアメリカは、実はテーブルの下でピストルをつきつけている関係。89年の天安門事件は、当時のゴルバチョフが来中している間に起こった事件で、世界中のメディアが集まっている中で起こっている。そして、アメリカの多国籍企業が中国へ入り込んでいく。

濃いも薄いも甘いも辛いも知っていたトウ小平が、胡錦濤・温家宝を育てながら、次の道をつくり、今がある。彼らは、全部知っている。

アメリカの外交政策は、日本と中国が仲良くすることを徹底的に排除してきた。そして、今年の夏から、大きな転換を迎えている。

アメリカは、2012年を底として、2013年から回復できるかどうかにかかるだろう。それまでに暴落する国債、株、暴騰するvs米ドルとしての金(ゴールド)、こういう事態にオバマであっても誰であったも為すすべがないのだが、世界全体としては、凋落する旧大国が危機に陥ったとき、金利を上げることによって(90年代後半、韓国がデフォルトしたときにIMFが高金利政策を取らせた同じ方法で)、世界から再度資金が流れ込むかどうか、そして息を吹き返すかどうかにかかるだろう。しかしながら、この方法は、韓国の場合がそうであったように、犠牲を伴う。借金を負った層、そして低所得層が犠牲になり、セーフティーネットが無い限り、大変なことになるだろう。

凄い時代に生きている。