「ティール組織」フレデリック・ラルー著

組織論で秀逸な本の紹介。ティールとは青緑の意味。

組織論の進化を色で語っている。オレンジのトップダウン、ブルーの多元的組織、そしてティールの進化型組織。ブルーの多元的組織は協働のモデルだが異なる意見が出たときの調整が難しい。
それに対してティール組織は、10−12人をチームとした組織で意志決定が躓かない。経理や人事などのスタッフ職を縦割りで構成する多元的組織は、まだお伺いをたてる必要があるのに対して、ティール組織は採用や予算など自分たちのチームで完結する。

ティール組織は、社員の存在から揮発した個とチーム全体がまるで生命のように機能している。
ミレニアル世代の組織論だと思う。やる気、内因性による仕事の生産性は非常に高い。
やる気が奮起されたときのミレニアル世代のエネルギーは、眼を見張るものがある。

ミレニアル世代を企業が理解していない、このメッセージは、例えばwantedlyの仲暁子さんが「ココロオドル仕事を見つける方法」でも紹介されている。

世代論で語ると外から見ることになる分かった気になるが、内因性からの共感は、球を外側から見るかと球の内側から見るかくらいに違う。
人間が地球で生き延びるために必然的に起こったようなこの進化に対して、経済、政治はまだ適応できていないと考えている。

ティール組織