オバマ政権のエネルギー長官に1997年にノーベル物理学賞を受賞したスティーブン・チュー氏が指名される予定だ。
チュー氏は、ローレンス・バークレー国立研究所所長を務めており、代替・再生エネルギー利用の積極的な支持者として知られる。
ローレンス・バークレー国立研究所は、カリフォルニア大学バークレー校がすぐ近くにある。
アメリカは、金融・法律などは東海岸が強いが、新しいムーブメントは西海岸から起こってくるというイメージがある。通信系しかり。
オバマ政権は、1週間ほど前の報道を見ると、次世代のエネルギー戦略を強力に推進するプランを持っている。その中心人物がチュー氏と見た。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/04/08040301/001.pdf
上記 文部科学省のサイト 一家に一枚光マップの中に、光子ロケットは光の放射圧という項目がある。
「光が物質の境界面で屈折や反射、散乱すると、物質に力がかかります。光の放射圧は、400年前に予言されたといわれています。天文学者のケプラーは彗星(ほうき星)の尾がいつも太陽と反対側にのびるのを見て、太陽からの光の圧力のせいだと考えました。
スティーブン・チューらは光の放射圧で原子を冷却する技術を発明しノーベル賞を受賞しました。SF小説には放射圧で飛ぶ光子ロケットが出てきます。JAXA やアメリカでは実際にソーラーセイル宇宙船を研究しています。」 とある。
また2009年1/8付の記事で日経のwebサイトより。代替エネルギー3年で倍増 オバマ氏が目標明示(2009年1/8)
エネルギー戦略が、国家戦略として成功している例は、ドイツ、スペインなど、フィードインタリフ制度を取り入れた国である。とくにドイツは、太陽光発電関連事業が、メルセデスベンツやBMWの年間売り上げをいずれを追い越すのは明らかなレベルにまで達している。風力についてもドイツは生産国として優位に立っている。
日本には、再生可能エネルギー協議会(JCRE)があり、東京工業大学の黒川浩助教授が代表を務めている。東京農大にも籍をお持ちだ。
黒川先生とは今年7月に、あるレセプションでお会いする機会があった。とてもストレートな話が通じる方だ。
古くから太陽光発電の研究を行い、太陽光パネルで世界の砂漠から電力供給する膨大なビジョンを持っておられる。
サハラ砂漠に太陽光パネルが立つと、全世界の17倍の電力供給が可能になる、と話された。ゴビ砂漠の半分の面積で、全世界の電力供給が可能になる。
黒川先生のサイトからは、大人たちが未来の子供達に何が残せるかを真剣に考えておられるのが分かる。
今年の夏、原油が1バレル140ドルの大台をつけたとき、オイルショックを経験している日本は、体を引き締めるようにその苛酷さを予感した。原油が下がった今、夏の危機感から、金融危機へ人々の意識がスライドした。原油が下がったのは、世界中の投資マネーが資源国からも引き上げられ、ドルで換金されているためだ。もちろん、世界的な不況による消費減もある。
しかし考えてみよう、7-8年前の原油価格を。20ー30ドルだったはずだ。40ドルというと上がったというレベルだった。
太陽光発電は、マクロレベルでは国家戦略として位置づけられるが、仕事としては競合のない各地域で請負い施工する仕事になる。まだ金額が高いとはいえ金額にそれほど大きな違いはない。
太陽光発電協会でも資料で公表していた。いずれこのサイトでも金額を公表しようと考えている。
各地域の施工会社は、都道府県単位では競合しない。これはとても大切なポイントだ。小さな電気工事会社やリフォーム会社が協力し合いながら、仕事をするようなイメージがある。同じ都道府県内においても、電気会社もお客さんを奪い合うのではなく、協力し合うことができるだろう。
日本の中小企業・零細企業は、相互に切磋琢磨して成長してきたのだ。誰かを蹴り落とす行為などしなかった。
さて、世界のエネルギー分野においても、この共存共栄という考え方が成り立って欲しい、そう願っている。世界のためになるなら、自分だけ利益を得ようとするのでなく、手を取り合っていいではないか。いつかそういう時代が来て欲しいと切に願う。
壁は国家という枠組みだ。国家が敵対するか協力するかは、何を利益としているかで決まるため、エネルギー分野での国家間協力は、まだ手探り状態だ。
原丈史さんが、「21世紀の国富論」の中で語っていた。「日本が世界から必要とされる国になれるように」、と。
私も痛切にそう感じている。