食料高騰から

食料が高騰している。
この8ヶ月40%値上がりしている。小麦、大豆、コーヒーetc。
QE2でバラまかれたドルがリーマン以降のデフレ回避策として世界的な投資ブームを再度あおり、商品と新興国に流れ込んだ結果。
エジプトでも10%の失業率に加え、食べるのに困った人たちの悲鳴が上がった。
しかしながら軍が縦軸を貫いている国の体制のなかで、その悲鳴は封印されている。
この矛盾が明らかになればなるほど爆発する民衆のパワーは、国という巨大な管理組織の最後の手段である軍の統制を強行する。まだ人類は柔軟な管理システムを手に入れていない。逆に強くなる国家の管理システム。資源高騰、ジワジワと進むスタグフレーション。
巨大地震は巨大地震を誘発し年々増える。そしてNZの都市部でも地震が起こった。
誰もこのまま地球上の人間が生き延びることができるとは思っていないにもかかわらず、今日を生きている。
国にも会社にも自分をゆだねることすらできない認識のなかで、自分の動物的な直観と自分の頭で考える能力を上げなければ生き延びることが難しくなっている。
団塊の世代が子供たちに教える将来のレールは、もはや通用しないにもかかわらず時代遅れの教育が足かせになっている。
誰も現在の民主党のていたらくぶりに票を入れようとは思わないだろう。このまま日本が沈没するかどうか、縄文以来引き継がれたDNAがどこで目覚めるか。自律、共存共栄。経済のレベルでは共存共栄は成り立っても、国のレベルでは食うか食われるかが現実。跳ね返すだけのパワーが無くなり、内側を向いている現在の政権。国力の衰退は、精神の衰退と同じ。
右や左のさじ加減ではどうにもならない世界的状況が進行している。
中東の民主化の流れがサウジに飛び火するとオイルはバレルで200ドルまで跳ね上がると予測されている。今、110ドルほどか。2007年夏ガソリンの高騰はリッターで180円まで跳ね上がり、中小零細企業は悲鳴を上げた。
一国が一国だけでは存在できない状況だが、エネルギーと食料は自活できる方向性を探らなければならない。
先日、知り合いと飲んでいて聞いた話。
日本は水資源が豊富。特に貴重な軟水は日本ならではの資源である。この軟水が出る地域の土地が外国に買い占められているという。
国内のガタガタ政治と己のみを良しとする官僚組織で、日本はスカスカの国になりつつある。
なんてひどい状況だ。30年先を見よう。しかしこの滑り出した変化は数千年のレベルだと思う。
これが最近の実感。