日本の神様はよく働く

日本の神様はよく働く。
それぞれの国にある神話は、お国柄をよく表す。
日本は、イザナギ、イザナミの両神が、二人で国を創るところから始まる夫婦和合の国。
ヨーロッパに目を向けると、ちなみにゼウスは働かない。
このことは、楽して金儲けであったり、若いときにお金を稼いで、後は悠々自適という生活観にもつながるだろう。

日本は根っこが違うぞ、という気持ちだ。

ちなみにピーター・ドラッカーは、90歳になっても自分で電話に出ていた、そんな例もあるが、ドラッカーは夫婦仲がとても良かった。この人には楽して金儲けという発想がどこにも無い。

ヨー ロッパから始まる文明は、男尊女卑を形式としてフォローするレディファーストを前提にしているが、これは、一神教のもつ父権制からきている。

小室直樹氏のビデオ対談「日本教講義」が面白い。日本の神さまが働くという話は、このビデオを観ての話。
ちょっとお年をめされた感じはあるが、故山本七平氏とともに探求された日本教・空気の研究は今でも日本を捉える理論として機能しつづけている。