気候変動と経済発展

アメリカとタヒチを襲ったハリケーンは日本で報道されていないが、TIMESなどアメリカの主要メディアでは大統領選にも勝る報道の多さ。

気候変動の問題が難しいのは、その原因を人為的要因とする場合、人間の今までの活動に見直しが入ることによる。

地球温暖化がCO2問題で人為的要因だとすると、過激な環境主義者は人間原罪論を持ち出す。地球上では10億人が最適であるとか、人間が行ってきた経済活動が間違っていたなど。これでは先が無い。

未来を悲観論で見るとカタストロフ的崩壊を前提とし、ディープな楽観論で見ると先を解決する人間の意志を前提とする。えてしてメディアでも悲観論が優勢となるのは、人間がマイナス情報に対して過剰に反応する生物的防御反応があるから。

実際、ローマクラブの「成長の限界」は現実そうはならなかった。

経済発展と環境は、アンビバレントな関係ではなく統合されることが必用だとするアマルティア・セン博士の意見。「貧困撲滅と経済発展、エコロジーノ推進と環境保全、この寄せ書きした関係にあるとすぐに方は、根本的に誤っています。経済発展と環境が矛盾するどころか、両者を統合しなければならないのです。結局、経済発展とは責任感を植え付ける過程であり経済発展というパワーは環境破壊ではなく、環境保全や改善に利用することが可能なのです。」

経済にとって、分配と循環が今こそ必用とされ、その循環の中に人間のみならず、自然、他の生物も含めた新しい尺度が生まれることで、次の時代が拓かれるのだろう。